INTERVIEW社員インタビュー

社員インタビュー(訪問看護ステーション堀ノ内)

「寄り添える看護を目指して」——訪問看護師としての新たな一歩

PROFILE

社員インタビュー(訪問看護ステーション堀ノ内)

野﨑 愛里

セントケアDX訪問介護ステーション堀ノ内 看護師

セントケアDXへ入職されるまでの経歴を教えてください

はい、地元の大学病院で約4年間勤務していました。最初の2年半は精神科で、後半の1年半は「HCU(高度治療室)」という、手術直後や緊急入院の方など、高度なケアが必要な患者さんを受け入れるチームで働いていました。

精神科では、入院期間が長い分、患者さんの生活背景に深く関わることができ、「この人が退院後、どんな支援があれば在宅で過ごせるかな?」といった視点で看護を考えることが多かったです。そこに大きなやりがいを感じていました。

訪問看護を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

HCUでは、急性期を過ぎたらすぐ一般病棟へ移る、という流れがあり、患者さんの「その後」を見ることができませんでした。

あるとき、10代の患者さんが手術を受けて「手術は成功した、よかったね」と思っていたのですが、担当医と話していたら「この子の余命は2年ほど」と聞いて、衝撃を受けたんです。「ああ、今見ているこの瞬間がすべてじゃないんだ」と。

それをきっかけに、病院の外での生活――つまり在宅でのケアや、患者さんが自分らしく暮らしていく過程を支えたいという思いが強くなりました。

東京では訪問看護を中心にお仕事を探されたと伺いました

そうですね。第1希望は訪問看護でした。病院勤務の中で、より生活に寄り添った看護をしたいという思いが強くなっていたので、都内でいくつか訪問看護ステーションの面接を行いました。

中でも、今の堀ノ内のステーションは面接の雰囲気がとても良くて、面接で感じた印象と、実際に働き始めてからの職場の空気もまったく変わらず、すごく働きやすい環境です。

訪問を重ねていく中で印象に残っている出来事はありますか?

たくさんありますが、ある認知症のお客様(ご利用者様)のお話が印象に残っています。その方は末期ガンで治療はしていないのですが、「家で過ごしたい」という希望をお持ちでした。ある日訪問したら、外食の帰りにタクシーで荷物を忘れてしまったようで、携帯やお財布が見当たらず、ケアマネさんと一緒に一生懸命探しました。

一見、看護ではないかもしれませんが、「生活を支える」という意味では、とても大切な関わりだと思っています。こうした“日常の一部”に入っていけるのが、訪問看護の醍醐味ですね。

お客様(ご利用者様)やご家族との接し方は、病院勤務の時とは違いますか?

はい、まったく違います。例えば、物品の使い方一つとっても、ご家庭ごとにルールがあります。軟膏はこれだけ、ティッシュはこの枚数、テープの長さまで指定されることもあります。

最初は戸惑いましたが、「これはこのご家庭のルール」と思って尊重するようにしています。限られた物品の中でどう工夫するか、どうすればその人にとってより良いケアになるかを考えるのは難しくもあり、やりがいも大きいですね。

お客様(ご利用者様)やご家族との関わりで、大切にしていることはありますか?

そのご家庭のやり方を尊重することを一番大事にしています。私の中で「こうした方が良いかも」と思うことがあっても、それはあくまで“私の意見”なので。

また、礼儀や挨拶も基本ではありますが、やっぱりその方の生活に入らせてもらっている、という感覚は常に忘れないようにしています。

4勤3休の働き方はいかがですか?

週に3日休めるのは、本当にありがたいです。勉強の時間が取れたり、リフレッシュのために東京のいろんなところに出かけたりしています。最近は上野動物園や吉祥寺に行きました。まだまだ行ったことのない場所ばかりなので、楽しみがたくさんあります。

ただ、勤務時間が1日10時間なので、慣れるまでは体力的にちょっと大変です。移動も電動自転車なので、特にきつい日はありますね(笑)。でも、夜勤がない分、体の調子は安定しています。

今後、目指していきたいことはありますか?

実際に看護師として働いてみて感じたのが、看護師は一人の時間が多くて、誰かと気持ちを共有する機会が少ないということ。
病院勤務のときも患者さんが亡くなるとショックを受けるのですが、その気持ちを誰かに話せずモヤモヤすることもあります。だからこそ、メンタルケアや、スタッフ同士が気持ちをシェアできる仕組みづくりができたら良いなと思っています。

セントケアDXへの入社を検討している人へのメッセージ

セントケアDXの一番の強みは、やっぱり「雰囲気の良さ」だと思います。

例えば、緩和ケアの認定資格を持つ看護師に気軽に相談できる環境があるんです。そういう専門的な知識を持つ人に、日常の中で自然に相談ができるのはとても心強いですよね。

それに、会社全体として「横のつながり」がしっかりしているのも大きな特徴です。職種や立場を超えて助け合える風土があるからこそ、安心して働けるし、学び合える環境が整っていると思います!